ワーホリと留学の違い

似て非なるワーホリと留学

異文化交流を目的とし、語学を習得しようと考えた場合には、ワーホリではなく語学留学という方法もとることができます。
一見すると同一のように見えることもありますが、厳密には全く異なります。

外部から見ている限りでは、その差はあまり感じないかもしれません。
ですが、ワーホリを考えているのであれば、この違いをしっかり認識しておくことが大切です。

学ぶための留学

留学とは、その名前の通り、学ぶために国外に留まることを指しています。
ビザは学生ビザとなり、現地の教育機関に属しながら、何かしら勉強していくことになるでしょう。
そのため、学生であるということが重要になります。
まず、就労は基本的に認められません。
週20時間はアルバイトをすることが認められたりすることもありますが、学生であるため長期間学校に行かなかったりすることはできないのです。

日本人学生受入制度・学部課程は、日本の高校生がアメリカの大学に無理なく進学でき、より高い成果で卒業するために
渡米前の語学研修やオリエンテーションから、在学中の個人指導、就職指導まで、大学生活を通じた留学サポートを行います。

日本の大学生の感覚で考えてしまうと、とても大きな問題となるでしょう。
もちろん、観光目的で過ごすことなどもってのほかで、自由に過ごせるほど甘くはありません。

中間的なワーホリ

ワーホリの場合、学校に属するわけではありません。
自由に過ごすことが認めらており、働くこともできるようになっています。
扱いとして考えるのであれば、学生ビザと就労ビザの中間と考えてみるといいでしょう。

滞在費を稼ぐために働くことが認められてはいますが、就労ビザではありませんので制限が付きます。
これは、働くために訪れることを認めているわけではないということを表しているのです。
逆に言えば、学校に属してはいけないということではありませんので、余裕があれば入学を考えてみることもできます。

留学の場合、何度でも訪れることもできますが、ワーホリの場合には、基本的に1年間の期限があり、1回しか訪れることはできません。
こういった制限があるのは、大きな違いであるといえるでしょう。

資金証明などの必要性とは

国によって留学とワーホリが、もっと明確に分けられていることもあります。
イギリスの場合には、資金証明が必要になることがあります。

半年の滞在期間であれば、資金証明は必要ありませんが、これ以上の長さになると11か月生活できるだけの資金を証明しなければいけないのです。
つまり、資金がなくなり働かなければいけない状況になれば、勉強しているどころではなくなってしまうでしょう。
そうなれば、働くこととなり、留学という本線から逸脱してしまうことになるのです。

日本では、あまり取り上げられることはありませんが、移民政策や難民流入の問題があり、違法就労の問題は山ほど存在します。
こうした背景があるため、資金証明のようなものを必要とするケースが出てくるといえるでしょう。